グアム非監査業務限定ライセンスについて

 「グアム非監査業務限定ライセンス」と「通常のライセンス」の違い


グアムCPA協会は(1)「通常のライセンス (Attest CPA License)」と、(2)「非監査業務限定ライセンス (Non-attest CPA License)」との2種類の異なるCPAライセンスを発行しており、上司たるLicensed-USCPAが監査経験を証明した場合にのみ通常のライセンスが、その他の場合には非監査業務限定ライセンスが発行されます。

  • 1.? グアムの「通常ライセンス」の取得を希望する場合は、監査経験+上司たるLicensed-USCPAのサインが必要です。
  • 2.? グアムの「非監査業務限定ライセンス」の申請には監査経験も、また上司Licensed-USCPAによる経験認定も不要です。このため、一般事業会社における会計経験+上司以外のLicensed-USCPAのサイン(例:当事務所の関口CPAのサイン)のみでライセンスが取得できます。このライセンスでは外部監査報告書へのサインはできませんが、外部監査以外の全ての会計業務(例:財務諸表作成、税務、内部監査、コンサルティング等)は問題なく行うことができます。

非監査業務限定ライセンスはCPAの独占業務たる監査業務を行うことに制限が与えられていますが、グアム島内の監査事務所に勤務をして監査業務を行う場合を除き、非監査業務限定ライセンス保持者が実務遂行上の制約を実感する事はありません。もちろん、グアムの非監査業務限定ライセンスを取得すれば「USCPA」または「米国公認会計士」という肩書きを合法的に使うことができます

グアムの非監査業務限定ライセンスの有効期限は1年ですので、毎年のライセンス更新(2017年現在の更新料は$100)が必要です。グアムCPA協会が要求しているCPEクレジット(継続教育クレジット)は、「3年毎に120CPEクレジット、ただし、1年間に最低24クレジット以上の取得をすること」となっていますので、グアムのライセンスを維持するためには、毎年のライセンス更新申請と毎年のCPE取得が必要です。


 グアム申請と3年学士(3-Year Bachelor Degree)


上記のように他州と比べ、制約が多いように感じるグアムですが、グアム申請の魅力の一つは「3年学士保持者でもライセンス申請が可能」という点です。2017年現在、「米国のSocial Security Numberを持たず、また経験認定をしてくれる上司たるLicensed-USCPAも準備できない3年学士保持者」がライセンス申請を行える州はグアムのみです。このため、米国外に在住している多くの3年学士保持者にとってグアムCPAライセンスの人気が高まっています。


サービスに関するご質問がございましたら「お問い合せフォーム」からお尋ねください。

お問い合せフォーム